風邪の引きはじめは、喉が痛くなりますよね。
これは、喉の粘膜に雑菌が張り付いて荒らしているからです。
イソジンでうがいをしてもいいのですが、うがい薬の味や臭いって、いいものではありません
よね。特にお子さんはイヤがるでしょう。
昔から、民間療法っぽい発想ですが「喉の痛みにはちみつが効く」ということを聞いたことが
あると思います。
はちみつは薬ではないので、用法・用量や副作用も気にせずに済みますし、優しい甘味なので、
お子さんも喜んでうがいをするでしょう。しかし、肝心の効果はどうなの?と思いますよね。
でも、これがよく効くんですよ。それには、ちゃんとした理由があるのです。
はちみつ中に存在するグルコースオキシダーゼという酵素が、はちみつの表面に触れている
空気中の酸素と結びついて「過酸化水素」という物質をつくります。
過酸化水素というと、とっつきにくい名前ですが、「オキシドール」といえば、聞き覚えがある
でしょう。そうです。過酸化水素の別名はオキシドールで、消毒薬の成分として有名ですよね。
そんな強力な殺菌作用が、はちみつにあるのです。また、はちみつは、炎症をなだめる効果も
あります。過酸化水素の強力な殺菌作用で雑菌をやっつけて、荒れた粘膜をなだめて、痛みが
和らぐというわけです。
はちみつでうがいをする場合、大さじ1杯のはちみつを、150tほどのぬるま湯に混ぜた
「はちみつ水」が良く効きます。
うがいでなくても、直接はちみつを舐めてもいいですね。その場合、ゆっくり喉をなだめる
ように飲み込みましょう。
咳(せき)がでるのも、雑菌が喉を荒らしていることが原因です。
アメリカ・ペンシルバニア州の、ペン・ステート大学・医学部の調査によると、子供用咳止め
シロップに咳止め効果が認められなかったことに対し、はちみつには高い効果が認められたと
いう内容の報告があります。
はちみつの咳止めといえば、「はちみつ大根シロップ」がおすすめです。
大根からしみ出た成分が、はちみつと共に喉をいやして咳を止める効果は抜群です。
以下の、はちみつ大根シロップについての記事も参考にしてください。
リンク
はちみつ大根は、天然の咳止めシロップ
のどの痛みに蜂蜜大根シロップ
はちみつは咳止め薬と違い、自然食品ですから、安心してお子様の咳止めにも使えます。
また、咳止めシロップの薬っぽい味が苦手というお子さんも、はちみつなら喜ぶでしょう。
しかし、はちみつは天然物であるために、まだ抵抗力の弱い一歳未満の幼児には、与えるのを
控えてください。