みつばちの産物の一つに「プロポリス」と呼ばれるものがあります。
名前くらいは聞いたことあるけど、一体どういうものか知らないという人もいるでしょう。
プロポリスとは、みつばちが木の芽、樹液、樹脂(ヤニ)を集めてきて混ぜて作ったものです。
そんなもの一体なにに使うのかというと、巣の隙間に塗って密閉性や補強性を高めたり、巣内の
抗菌性を高めるために使います。
木は傷つけられると、自己修復しようとして樹脂を出しますが、樹脂には抗菌性があるため、
それを採って持ち帰り、巣の抗菌性を高めるために利用しているのです。
プロポリス(propolis)という名前はギリシャ語で、proは「防御」、polisは「都市」を表し、
まさに、みつばちの都市である巣を守るためのものです。
しかし、みつばちの中でもプロポリスを作るものは、西洋みつばちだけで、生産量も一つの巣
から年間数百グラムしか採れない貴重なものです。
プロポリスの品質は、採取される産地や植物の種類に大きく影響しますが、特にブラジル産の
プロポリスは高品質で有名です。
プロポリスはフラボノイドを主成分とし、これに抗酸化作用や免疫機能を向上させる効能がある
ことから、今では健康食品として親しまれています。