みつばちの巣は、何でできているか知ってますか?
それは、みつばちのお腹の分泌腺から出る、ロウで作られています。
このロウは「蜜蝋(みつろう)」とか「蜂蝋(はちろう)」と呼ばれるものです。
はちみつが完熟したときに、巣穴にフタがされますが、そのフタも蜜蝋です。
繁殖期のミツバチは、余分に大きな巣を作ろうとするので、切り取っておきます。
切り取った蜜蝋は、色々と不純物が混じっているので、お湯の中で溶かして不純物を濾して
取り除きます。あとに残って固まったものが、純粋な蜜蝋というわけです。
蜜蝋は、工業製品の原料として、口紅、クレヨン、ロウソク、ワックスなどに使われます。
また、蜜蝋は天然物なので、食べても大丈夫です。
欧米では「コムハニー」という巣に入ったままのはちみつが販売されていますが、これは
巣ごと食べられるはちみつとして、大変に人気があるのです。