ある日突然、はちみつが、白く濁ったように固まってたら・・ちょっと焦りますよね?
昨日まで、トロッとした優しい感じだったのに、ザラザラした感じになってグレたのかな?
って、ちょっぴり悲しくなってしまいます。
でも、心配しないでください。天然のはちみつは寒くなると、結晶化する性質があるのです。
ですから、固まったら「あぁ、自分のはちみつは本物だった!」って喜んで下さいね。(笑)
はちみつが固まる原因を作っているのは、花粉とブドウ糖です。
天然のはちみつには、花粉が含まれていますが、花粉を核にしてブドウ糖が結晶を作って
いくのです。
ブドウ糖と果糖は、はちみつの主要糖分として大体同じくらいの割合で入っていますが、
はちみつの種類により、その割合は少しづつ違います。
ブドウ糖の割合が多いはちみつだと結晶化しやすく、逆に少ないと結晶化しにくいか、結晶化
しないこともあるので、固まらなかったからといってニセモノともいえないのです。
アカシアなんて、結晶化しにくいはちみつですからね。
また、結晶化には温度も関係しており、気温が14℃を下回ると結晶化がはじまります。
冬は寒いので仕方ありませんが、春夏秋に結晶化させたくなければ、冷蔵庫の中ではなく、
常温で保存するのが良いでしょう。
でも、結晶化しても、状態が変わっただけで品質が変わるわけではないので、安心して
食べて下さいね。
結晶化すると、パンに塗っても垂れないので使いやすいですし、あのザラザラした食感も
なかなか美味しいですよ。
結晶化したはちみつをもとに戻すには、湯銭にかけることです。
寒くて固まったのだから、温めてやればいいのです。
でも、温度には気を付けてください。
あまり高温で温めると、栄養素が壊れてしまいます。
ベストは、40℃前後で、皆さんが気持ちいいと思えるような、お風呂の温度です。
それで、ゆっくりでいいので結晶を溶かすといいでしょう。
もう一つ気を付けたいのが、結晶を完全に溶かすことです。結晶が少しでも残っていると、
そこから周りに伝播していって、また固まってしまいます。
こうやって見てみると、なんだかはちみつって生き物みたいですよね。