はちみつは食品ですから、ラベルに賞味期限が記載されています。
日本では、1996年4月から、はちみつに賞味期限の記載が義務付けられました。
結構、最近のことで意外ですよね。
賞味期限は、時間の経過とともに、香りや風味が落ちてくるため、その期限までに食べると
美味しいですよ。という意味です。
よって、賞味期限を超えたら食べてはいけない、という意味ではありません。
はちみつは、何年経っても腐ることがないからです。
でも、なぜ、はちみつは腐ることがないのでしょう?
糖度80%という高濃度の浸透圧で、菌が混入しても殺菌されて繁殖することができないから
です。浸透圧というのは、簡単にいうと、塩分や糖分には、水分を吸収する性質があり、
その中に菌が入ると、体の水分が吸い取られて死んでしまうのです。
塩分濃度が高い食品も、保存性に優れていますよね。
どんなはちみつにも、グルコース(ブドウ糖)からできた、グルコースオキシダーゼという酵素が
あります。この酵素は、はちみつの表面に触れている酸素と結びついて、過酸化水素という
物質に変化します。
これがとても強力な殺菌作用を持つため、腐敗菌が入ってもすぐに殺菌できるのです。
のどが痛いときに、はちみつをなめると良いというのも、こんな理由からです。
ちなみに、はちみつの賞味期限は、それが採取された国や種類によって違いがあり、
びん詰めから2年〜4年位の賞味期限が記載されています。
賞味期限が切れて、そのまま食べるのが気になる人は、砂糖の代わりに料理に入れて
使うといいですよ。
はちみつは、甘くてカロリーが高いと思われがちですが、砂糖の3/4なのです。