仕事帰りやコンパなど、社会に出ればお酒を飲む機会が増えますが、たまに飲みすぎて
次の日に二日酔いで苦しむこともあるでしょう。
頭が痛い、吐き気がする、体がだるい・・なぜ、二日酔いは起こるのでしょうか?
そして、それを少しでも改善する方法はないのでしょうか?
はちみつが、二日酔いに効くなんて聞いたことがあるかもしれませんが、本当でしょうか?
一体どういう理由で効くのでしょう?
お酒のアルコールは肝臓で分解されて、アセトアルデヒドという物質になりますが、頭痛や
吐き気を引き起こす有害物質で、これが二日酔いの原因となっています。
アセトアルデヒドは、再度分解されて無害な酢酸になり、最後は水と炭酸ガスにまで分解
されてアルコールの処理が終了するのですが、アセトアルデヒドが分解されるまでの時間、
二日酔いで苦しまなければなりません。
実は、はちみつの主要糖分の一つである「果糖」は、アセトアルデヒドの分解を促進して、
二日酔いを軽くすることが科学的に分かっているのです。
肝臓には、ブドウ糖をグリコーゲンに変えて、エネルギー源として蓄える働きもあります。
体内ににブドウ糖が足りなくなったら、グリコーゲンをブドウ糖に戻してエネルギー源として
使うわけですが、アルコールの処理が忙しくなると、そちらの仕事が追い付かなくなります。
その結果、体が低血糖症になり、だるいと感じる原因になるのです。
はちみつのもう一つの主要糖分は「ブドウ糖」ですから、食べればすぐに体に吸収されてエネ
ルギー源として働き、体のだるさを改善できるというわけです。
「二日酔いにはちみつ」なんて民間療法的な発想ですが、民間療法というのは、何世代にも
渡って行われた自然の臨床試験の結果、「これ、なんか効いてるんじゃないの!?」という
ものだけが残って伝えられたものだと思うので、はっきりウソともいえませんよね。
その仕組みを調べれば、科学的に立証できるのですから面白いですね。