バッカスって何の神様？
バッカスは、もともとミードの神様なんです。
人類最古のお酒ってなんだと思います？
ビールでしょうか・・？ ワインでしょうか・・？
作り方から見ると、ビールは原料である麦芽を発芽させて焙燥する。→麦芽デンプンを単糖に
分解する。→ホップを加えた麦芽汁を作る。→酵母を加えて発酵させる。
工程がいくつもあって難しそうですね。
ワインは、原料のブドウを潰してジュースにすると、ブドウについている酵母菌がブドウ糖を
食べるて発酵が進みます。ビールよりも簡単そうですね。
ワインは作り方が簡単で、昔から広く人々に親しまれているためか、ギリシャ神話に出てくる
バッカスというお酒の神様は、特にワインの神様として知られています。
ミードは人類最古のお酒
しかし、ワインより作り方が簡単で、歴史の古いお酒があるとすればどうでしょう？
実は、はちみつのお酒であるミードは偶然の産物として、およそ1万年以上も昔から飲まれて
おり、人類最古のお酒だといわれています。
はちみつの糖分は、ブドウ糖と果糖ですから、はちみつに水を混ぜて空気中の酵母が落下すると
アルコール発酵が進み簡単にできるので、人類最古のお酒というのも頷けますね。
そして、バッカスは、もともとミードの神様だったといわれているのです。
世の中のものは、神様の創造物だという考えから、最初に創造されたお酒がミードであれば、
バッカスが、もともとミードの神様だったといわれるのも頷けます。
ハリーポッターにも登場して話題になったミードは、とても甘くて口当たりが良いので、食前酒
としてもお勧めです。よく冷やして飲むと美味しいですよ。
しかし、作り方が簡単で美味しいのに、ミードのメーカーは意外と少ないようです。
簡単にできるから、好きな人は自分でこっそり作っているのかもしれませんね。
でも、簡単にできるからといって、個人がミードを作ると密造酒になり、酒税法第54条により、
10年以下の懲役又は、100万円以下の罰金が科せられますのでご注意です。