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アピスとは、牛の神様の名前でした。

topページ > みつばち図書館 > ミツバチの学名は、なぜアピス?
 

勘違いから付けられたミツバチの学名

生物には、生物分類学上の名前があります。
人間だと、ホモサピエンスという名前ですね。
ミツバチにもそういう名前があり、生物分類学の父といわれるリンネに「アピス」という名前
を付けてもらいました。
ミツバチの針を患部に刺して、蜂毒で神経痛などを治療するアピテラピーと呼ばれるものがあり
ますが、その”アピ”は、アピスの”アピ”です。

アピス

ところで、アピスってどこから来た名前なんでしょう?
実は、アピスというのは、古代エジプト人が崇拝していた、生命の復活を司る雄牛の神様の
名前なのです。
でも、一体なぜ、牛の神様の名前がミツバチの名前になったのか・・?

ハナアブ

それは、当時、ミツバチが牛の死体から生まれると信じられており、生命復活の象徴として
アピスの化身とみられていたということです。
でも実際に、牛の死体からミツバチは生まれたりしません。
昆虫学者の見解は、牛の死体から生まれた、ハナアブというハエの一種と見間違えただけでは
ないかということです。
それが、ハナアブって、ミツバチに似てるんですよ・・。
こんなことミツバチが聞いたら「ハエに間違えるなんて失礼だ!」と怒り出しそうですね。(笑)