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雄蜂は、はちみつを無駄に食べる厄介者

topページ > みつばち図書館 > 雄蜂の駆除も大切な越夏管理
 

越夏に備えて雄蜂を駆除しましょう

ミツバチのオスの仕事は、女王蜂との交尾だけです。
ミツバチの交尾は必ず飛びながら空中で行なわれますが、女王蜂は飛ぶスピードが速いため、
それに追い付ける強いオスだけが子孫を残すことができるのです。
しかし、オスは交尾に成功しても、女王蜂の体内で生殖器を引きちぎられて死んでしまいます。

一方、交尾に失敗したその他大勢のオスは、再び自分の巣箱に戻り、何の仕事もせずにのんきに
過ごします。
一応、働き蜂に気を使っているのか、巣脾の端っこの方にかたまって仕事の邪魔にならないよう
にしていますが、オスは働かないのに大飯喰らいで、エサをたくさん消費する厄介者です。
それで、ミツバチの雄は、女王蜂の交尾が成功したら「無用の長物」になってしまうのです。

蜜源が豊富な流蜜期であれば、働き蜂にエサを貰いヒモ生活を満喫できるオスですが、
蜜源が少なくなる夏頃から、口減らしのために「働き蜂のオス殺し」が始まります。

しかし、それが始まるまでオスを放っておいても、はちみつが無駄になるだけです。
他に女王蜂を増やして交尾をさせる予定でも無ければ、巣門に「雄蜂駆除器」を取り付けて駆除
しましょう。

雄蜂駆除器は、別名、自動分蜂器ともいわれ、体の小さい働き蜂は通過できても、体の大きい
オスは通過できない格子が取り付けられた養蜂道具です。
オスは、巣門から出ても雄蜂駆除器は通過できないため、迷って上部のワナに入り込むと抜けら
れなくなり、餓死するという仕組みです。
蜜源の少ない夏以降に、働き蜂により多くのはちみつを残してあげられるように、雄蜂の駆除も
大切な越夏管理のひとつなのです。