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栗のはちみつは、みつばちにあげましょう

topページ > みつばち図書館 > 栗のはちみつは回収しない方がよい理由
 

盗蜂を誘発する危険も・・

春が終わり、夏にさしかかる6月中旬頃から、栗の白い花が咲き始めます。
その頃から他の蜜源が少なくなっていくため、みつばちが甘い匂いにとても敏感になり、盗蜂が
目立つようになります。
盗蜂とは、みつばちが蜜源以外のものから蜜を採るようになる現象で、よその巣箱に入って、
はちみつを盗むこともあります。
もし、強群が盗蜂になり弱群が狙われると、弱群は防ぐことができず、はちみつを全て奪われて
餓死して全滅してしまいます。
特に、栗のはちみつは匂いが強烈なため、盗蜂を誘発しやすくて厄介なのです。

栗のはちみつは、特にカリウムを中心にミネラルが豊富で、高血圧を抑制する働きがあるため、
そういった健康志向の人にはいいのかもしれませんが、見た目がどす黒くて匂いもきついため、
一般的にあまり喜ばれるはちみつではありません。

よって、栗のはちみつは、蜜源が無くなる越夏に向けて、ミツバチのエサとして残しておけば
よいのです。また、貯蜜が豊富にあることで、盗蜂の発生率を抑えることができるため、回収し
ない方がよいのです。

でも、「栗のはちみつを好きな人もいるし、多少でも売れるんだったら回収しようよ。」
「エサが足らなければ、給餌してやればいいじゃないか。」と思うでしょう。
しかし、給餌した糖液を貯蜜するのもかなりの重労働で、越夏前に無駄にみつばちを疲弊させ
てしまいます。また、給餌した糖液の甘い匂いが、盗蜂を誘発するキッカケにもなるのです。

それで、栗のはちみつは枯渇期に向けてそのまま貯蜜させておき、余裕があれば巣礎枠を入れて
巣脾を作らせた方がよいのです。