民間療法の代表的なものに、のどの痛みや咳止めには「はちみつ大根」というがありますね。
更に、はちみつ大根には痰を切る働きもあり、風邪の引きはじめにはとても頼りになります。
個人によりますが、はちみつ大根は薬屋さんで販売している咳止めシロップよりも効き目が
よく、のどの痛みが和らぎ、咳が止まるのです。
咳(せき)は、のどの炎症が原因です。
炎症の原因である雑菌をやっつけるのは、強い抗菌力を持つはちみつの仕事です。
では、大根は、何の役に立ってるのでしょう?
大根には、消化酵素であるジアスターゼ(アミラーゼ)が豊富に含まれます。
大根おろしは消化に良いと言われますが、この酵素が豊富に含まれるからです。
ジアスターゼには抗炎症作用が有り、これがのどの粘膜の炎症を和らげる働きがあるのです。
さらに大根にはアリルスルフィトという辛味成分が含まれており、これにも抗菌作用がある
ため、喉を清潔にするのに役立っているのです。
はちみつで菌をやっつけて、大根で炎症を和らげるという仕組みなんですね。
はちみつ大根の作り方は、とても簡単です。
ジャムの瓶など密閉容器を用意し、そこに1cm角に切った大根を入れて、大根全体が絡む程度
にはちみつを加えます。
ふたをして一晩冷蔵庫に入れておけば、はちみつの浸透圧により、大根のエキスが出るとシロ
ップになります。このシロップを1日3回、のどの症状が改善するまで飲むといいでしょう。
二日程度しか日持ちしないので、あまりどっさり作らず適量を作ってください。
このシロップは、できるまでに少々時間がかかるため、急ぐ場合は、大根おろしの汁を搾って
はちみつと混ぜて飲むといいでしょう。
薬屋さんの咳止めシロップは薬っぽくてイヤ、というお子さんにもよろこんで飲んでもらえる
おいしい天然の咳止めシロップです。