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なぜ、ニュージーランドは、はちみつ先進国なのか?

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はちみつ生産に抜群の環境

ニュージーランドは、お隣のオーストラリアとは海を隔てて約2000q離れており、まわりには
小さな無人島以外はなく、海に囲まれた絶海の孤島のような島国です。
国土は日本の北海道を除いた位の面積に、人口430万人ほどの人々が暮らしています。
そして、広大な大自然には、日本のように四季があり、はちみつが採れる植物が豊富にあるため
養蜂業が盛んに行われています。

もともと絶海の孤島のような島国で、よその大陸からミツバチに対する病原菌が入ってくること
も少ない上に、空港や港での検疫も厳しく行われているため、みつばちが病気にかかることが
ほとんどないという養蜂業には抜群の環境なのです。
また、ニュージーランドの国策として、みつばちに抗生物質を使うことを禁止しており、安全で
安心なはちみつ生産が行われているのです。

ニュージーランドを含む欧米諸国では「はちみつは、自然のありのままをボトルに詰め込んだ
もので、人間の余計な手を加えられていないもの」という常識があり、そういったはちみつに
対する食文化の意識の高さが、高品質のはちみつを生み出しているのです。

一方、日本ではどうでしょう?
日本でも、品質の高い国産はちみつの生産者はたくさんいますが、はちみつに対する法律や
取り決めは、欧米諸国ほど熱心とはいえないようです。

一つには、はちみつに増量分として、水アメを加えても表示義務はないとされていることです。
この水アメとは、ソバのはちみつやクリのはちみつように味や匂いにクセがあるため、売り物に
ならないようなはちみつを、イオン交換樹脂で脱色・脱臭したものを含みます。
はちみつには変わりないじゃないか、と思われるかもしれませんが、脱色・脱臭する過程で、
本来はちみつに含まれている、ビタミンやミネラル等の栄養素は失われて、ほとんどただの
水アメのようになったものです。
特に日本では、香りが薄くてクセのないものが好まれるため、味を整えるという意味でも使われ
ているようです。

それでも、増量分の表示義務がない上に「純粋はちみつ」と表示しても良いことになっているの
で、本物志向の消費者にとっては厄介です。
見た目では、実際にどれでだけ増量しているのか分からないため、あまりにも安い商品であれば
本当にはちみつなの?と疑いたくもなります。
「純粋」という表示があれば、自然のありのままのはちみつという印象を持つと思いますが、
日本のはちみつに関する法律では、あまり厳しい取り決めがないというのが現状です。

このような理由から、お客様には安全で安心なニュージーランドの高品質のはちみつをおすすめ
したいのです。自然のありのままのはちみつは、種類によっては香りや味にクセを感じるかも
しれませんが、そこはワインやチーズを楽しむように、バラエティ豊かなはちみつの自然の味を
楽しんで頂きたいのです。