・蜂蜜 大さじ5杯 ・レモン果汁 25ml ・粉ゼラチン 10g ・水 475ml
タイムハニー
1.50mlの水に、粉ゼラチンを溶かして20分程おきます。
2.鍋で、425mlの水を少し湯気が立つ程度に温めます。
3.ボウルで、蜂蜜とレモン果汁を混ぜて、お湯を注ぎます。
4.3にゼラチンを混ぜて、ボウルのまま冷蔵庫で冷やして固めます。
5.ゼリーが固まったら、フォークなどで細かく崩します。
6.器に盛り付けて出来上がり。(お好みで、レモンやミントを添えてください)
簡単に作れる美味しいフルーツゼリーは、ご家庭のお菓子作りでも人気のメニューですね。
ゼリーを作るときにポイントになるのが、ゼラチンの使い方ですが、うまく固まらずに失敗
したという話をよく聞きます。なぜ、うまく固まらなかったのでしょう?
それにはまず、ゼラチンとは一体どういうものなのかを知る必要があります。
ゼラチンは、動物の骨、軟骨、腱、皮などに存在するコラーゲンと呼ばれるタンパク質に、
熱 (75〜85℃) を加えて軟化(ゼラチン化)させたものです。
コラーゲンを太いロープに例えると、ロープを構成する糸が熱でほどけてバラバラになった
もの、それがゼラチンです。
つまり、ゼラチン=細かくて柔らかくなったタンパク質、と考えてください。
そしてゼラチンは、熱や酸などが原因で変質すると、固まらなくなることを覚えておいて
ください。
ゼラチンは、コラーゲンに75〜85℃の熱を加えて作られますが、それ以上の熱を加えると、
ゼラチン自体が変質して、ゼリーが固まらなくなります。
ゼリーなどを作るときに、他の材料と一緒にゼラチンも混ぜて煮てしまうとそうなります。
材料を煮た場合は、人肌の温度になるまで待ち、水に溶かしたゼラチンをよく混ぜて、冷蔵庫で
冷やすとうまく固まります。
ゼラチンは、熱に対してとてもデリケートなのです。
ゼラチンは、酸が原因で変質し、うまく固まらないことがあります。
例えば、レモンやグレープフルーツなどの、酸味の強い果汁を使う場合です。
この場合は、果汁の使用量を、全体の20%ほどにすれば問題なく固まります。
ゼラチンはタンパク質なので、タンパク質分解酵素を持つ果物を材料にする場合は、ゼラチンが
変質し、ゼリーが固まらなくなります。
例えば、パイナップル、キウイフルーツ、メロンには、タンパク質分解酵素があります。
この対処法は、短時間でいいので、材料になる果実を、沸騰したお湯で煮ることです。
酵素もタンパク質でできているので、熱を加えれば、タンパク質分解酵素としての働きが無く
なるのです。缶詰の果物は、熱殺菌されたときに、すでにタンパク質分解酵素が失活している
ため、問題なく使えます。
ゼラチンは、ゼリーだけではなく、ババロアやレアチーズケーキ、その他の色々な料理にも
使われる、便利な天然の凝固剤です。
使い方の基本を知って、美味しい料理を作りましょう!